自分だけの手づくり「タイルコースター」をつくろう!
埼玉県タイル煉瓦工事工業組合技能士会- ・目地セメント(袋入り) 1袋
- ・コースター用の木枠※両面シール付き 2枚
- ・置き位置紙 1枚
- ・タイル(袋入り) 1袋
- ・スポンジ 1個
- ・ゴム手袋 1組
- 水
- カップ麺の空容器 ※子供用バケツまたは洗面器
- 紙コップ 2個
- ペットボトルキャップ 2個
- 割りばし 2本(2組)
- 新聞紙
- 乾いたタオルかキッチンペーパー
- カッターナイフ(間違ったタイルをはがす時用)
注意
けがを絶対しないように、気をつけて、ゆっくりやりましょう。
必ずお父さんやお母さん、大人と一緒につくりましょう。
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最初に、デザインを決めます。2つある正方形の木枠の中に、タイルを好きにおいてデザインを考えましょう。 木枠の中には両面テープがついていますが、はがさずに、まずはタイルを置いて行きます。その時、タイルとタイルのすき間が少ない方が、仕上がりがきれいになります。 2枚とも一緒にやりましょう。
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2枚ともデザインが決まったら(デザインは、スマホのカメラやデジタルカメラで撮っておくと、迷った時に見直せるので便利です)、デザインした片方のタイルを正方形の「置き位置紙」の上にそのまま移動してください(仮り置き)。「置き位置紙」の上のタイルは、ばらけやすいので気をつけてください。
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次に、木枠へのはりつけです。
移し終わった方の木枠の両面テープをはがします。
そしてもう一つの木枠にデザインしたタイルを両面テープの上に移動させて、はっていきます。
1枚目が終わったら、2枚目のタイルも木枠の両面テープをはがし、「置き位置紙」から移動させてはります。 -
次に、目地セメントをつくります。
新聞紙をしきましょう。 肌荒れすることがあるのでゴム手袋をしましょう。 紙コップを用意してそこにペットボトルキャップ1杯、キャップからこぼれる位(表面張力がでるくらい)の水を入れます。
次に、水を入れた紙コップに、もうひとつのペットボトルキャップで、2杯半(2.5杯)の目地セメントを入れます。 この時、キャップの目地セメントの上が平になるように、割りばしでこすって余分な目地セメントを落とします。 2杯紙コップに入れ、最後は半分くらいの目地セメントをすくって入れ、感覚としては紙粘土くらいの固さとなるよう、割りばしで混ぜていきます。 -
少しずつ目地セメントを足しながら、刺したり、押したりしたら、その形がのこるような固さに調整してください。
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次に、目地づめ作業を行います。よく混ぜ合わせた目地セメントを、デザインした木枠の中のタイルのすき間に、割りばしを使って、すき間がないように詰めていきます。
ここはていねいに、高さも一定になるようにしましょう。 -
詰め終わったら、水をしみこませ軽くしぼったスポンジの柔らかい方で、軽くふき取り、余計な目地セメントを取り除いていきます。 3分間乾かしたら、もう一度スポンジで仕上げ洗いします。
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2枚目も同じように、目地セメントづくりから目地づめまでの作業を行います。そして2枚とも、5時間以上乾かします。 最後に乾いたタオルかキッチンペーパーでタイルの表面をみがいて、さぁ、完成です!
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自分だけの手づくり「タイルコースター」ができあがりました!
お部屋に飾ったり、実際に飲み物の入ったコップを置いて使ったりしてくださいね。
タイル張り
タイルの歴史は古く、エジプトのピラミッド内部に今日のタイルに近いものが使われていました。建築物の美観や耐久性に優れた建材として、外装材や床材、内装材として今日も広く使われており、熟練の技能で仕上げたタイルの美しさは際立っています。「タイル張り職種」は、タイル工事の施工に必要な技能・知識を対象としています。
(左)副会長の堤 正己さん
(右)須崎 睦さん
- 埼玉県タイル煉瓦工事工業組合技能士会はどんなことをしているの?
- 埼玉県内の公立小学校を訪問して、タイルコースターの体験を通じて技能の伝承をしたり、 毎年開催される技能五輪への出場選手の指導を行っています。 もちろん、年1回実施される国家資格の技能検定受験者への指導も行っています。
- どんなお仕事をしているの?
- タイル工事会社で住宅の玄関や外かべ、お風呂やキッチンに貼られるタイル工事をしています。
- どんなひとがこの仕事に向いていますか?
- タイルに興味を持った人なら誰でもこの仕事につけると思います。(副会長)
タイルはお家のお化粧や洋服と同じにきれいにするものだと思っています。 なので、音楽やファッションに興味のある人や自分を表現することが好きな人も向いているかと思います。(須崎さん)
- このお仕事をしていてうれしかったことはありますか?
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自分の仕上げたタイル工事に、お客さまから「ありがとう」と、言ってもらえた時がとにかくうれしいです!(副会長)
お客さまの喜んでいただけた笑顔を見られた時が最高の幸せです!(須崎さん)
- 未来の匠たちへひと言。
- 今回のタイルコースターづくり体験を通じて興味を持った人は、ぜひ、タイル職人を目指してもらえたらと思います!(副会長)
タイルの歴史は古く約4,500年前からあります。 タイルってきれいだな!タイルを使ったものづくりって楽しいな!と思ってもらえたら、タイルの業界を目指してもらえたらと思います。(須崎さん)
小さいお子様がかなづち、カッター、ハサミ、針、アイロンなどを使う場合には、必ず保護者の方がサポートしてください。